東京からの離脱(1)
住まいを東京から変えて久しい。
かれこれ6年になると思う。
今回のテーマは東京からの離脱である。
東京はとにかくなんでも揃う。モノだってコトだって。
何か欲しいモノがあれば、電車にのって繰り出せばどこかしらで手に入る。何かしたいコトがあれば、何処かしらに環境が整備されている。演劇だって展覧会だってコンサートだって、おおよそのイベントは東京で開催される。巡業するにしたってほぼ東京が組み込まれている。
もちろん例外はある。スキーだったりキャンプだったり山登りだったり。でも地方にすんでいて、その環境が整っていることよりも、東京にすんでいる便利さをとる人の方が多いはずである。
便利なのはとっても良いことである。手を伸ばせば欲しいものがソコにあるのは楽だ。でもその便利さは何処まで必要なものなのだろうか。
東京を離れて思うのは、その便利さが過剰で、人間の判断力を奪ってしまっていはしないかということである。
<続く>