東京からの離脱(3)
主に気になる点2つ
(2)便利の過剰
まず代償について。
例えば何か欲しいものがあって買い物に行くと何処かしらにいけば手に入る。それは自分のためのものでもないのに、行けばそこにはある。準備もなにも要らない。パッと思い付いてサッと行けば良い。商品で言えばいわゆる在庫がある。
在庫の幾らかはいつか来る誰かのためのものである。その誰かが来なければその在庫が無くなることはない。もしそれが腐るようなものであれば、それはいつか無駄になってしまう。食料廃棄物はその顕著な例である。
その無駄になった分のコストはどこかで誰かが負担することになる。別に無駄も悪くはないのだろうけれど、限りある資源を分配するという話であれば無駄はよくない。
経済学を学べばここら辺の在庫に関するメリットデメリットがわかるようになるのだろうか。
いつも在庫切れで買いたいものが買えない商店などは利用したくない。
ただ余剰在庫が販売業の関心事であることは間違いない。ビッグデータを用いて在庫量を適正化する話をシウマイ弁当の取材番組で見た覚えがある。コンビニのPOSデータの利用などの話も聞いたことがある。
現状この余剰在庫の発生は不可避で、これがなければ何らかの不便が発生することになる。
地方に行けばこれらの余剰をカバーできるほどの人口がいないためそもそもの品揃えが悪くなったりする。
東京は人口が多いのでニッチな商品を在庫しても売れていく可能性が高い。選択肢の幅が広がる。
ビバ人口の集積、ビバ大都市といった感じか。アレ……?この論調で行くと東京は素晴らしいということになるな。
実際そうなのだけれど。
続く
在庫と余剰在庫について整理する。